「戦略」? 「戦術」? まさか「選択」?

ちょっと一昨日のショップバトルで気になった事がありました。


デッキの構築は誰でもします。
ですが、その際に「戦略」を持って構築する人と、「戦略」を持たずに「戦術」として構築している人、更には「選択」して構築しただけの人との3タイプに分かれている気がします。


「戦略」と「戦術」は言葉的に差がわかり辛いかと思いますので、下記に引用いたします。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

【戦略と戦術の違い】

戦略と戦術と「戦」という文字がついていますが、現在では戦争に限らず、企業の経営方針などに転用されています。
まず混同されやすいので、違いを書きます。

戦略(strategy:ストラテジー
全体的な方針。
変更は困難。

戦術(tactics:タクティクス)
戦略に基づいて細かい個所を決める。
戦略に基づいていることが必須。
変更は可能。

このように物事を決定するときに戦略(全体的な方針)→戦術(細かい個所)と考えや行動を進めるべきです。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


上記に基づいて考えますと、デッキ構築は元来「戦略」になります。
デッキを構築する際に、全体的な方針を考えますし、当然ながら試合中にデッキ内容を変更する事などできません。

カードバトルは「戦略」を考えてデッキを構築し、実戦においてその「戦略」に基づいて対戦相手や状況を考えて臨機応変に対応する「戦術」を必要としています。
そして強い方はそれができていると思えます。



さて、皆様はどうでしょう。

このままだと分かりにくいので“ウィッグバインド”を例にとって考えて見ましょう。
ちなみに“ウィッグバインド”の引用は、単純に説明しやすいからで、一昨日のバトルで“ウィッグバインド”使用者に問題があったわけではない事をおことわりしておきます。



“ウィッグバインド”
マジック
コスト8(軽減:黄3)/黄
フラッシュ:
このターンの間、効果の記述を持つ相手のスピリットすべてはアタックとブロックができず、相手は黄以外の手札のカードを使うことができない。



強力なマジックであり、このマジックが発動したならそれだけで勝ちに繋がることも多いです。
まさしく「一撃必殺」であり、私自身もこのカードを軸にしたデッキを数個所持しています。


では構築の際に「戦略」にあたるのが「“ウィッグバインド”を使用し、防御不可能な相手からライフをすべて削る」になりますね。
そして次に「いかにして早く“ウィッグバインド”を使用するか?」すなわち「“ウィッグバインド”を手札に入れる」とか「“ウィッグバインド”を撃つためのコアを確保する」とか「スピリット効果でノーコストで“ウィッグバインド”を撃つ」とか「“ウィッグバインド”を撃てるタイミングまでいかに守るか」など様々な考えを駆使してデッキにしていきます。


ココでぶれてもらっては困るのは、いろいろ考えていく時に常に「“ウィッグバインド”を使用し、防御不可能な相手からライフをすべて削る」から離れないようにする事です。



先ほど「戦術」のデッキの方と申したのは、いろいろな考えが入りすぎて“ウィッグバインド”で勝つのか、それともビートなのか良くわからないデッキ。対戦相手との相性等を考えるあまり、いろんな要素を含みすぎ、うまく噛み合えば良いのですが逆に逆に動くこともある。
そして最悪な結果は「“ウィッグバインド”で勝つ」と言う部分がまったく機能しにくくなる。



私としては「戦略」に基づいて尖ったデッキのほうが確実に強いと思いますし、対戦相手になった時を考えると怖いです。


「戦術」のデッキなら付け入る隙はあると思いますし、その隙を突く事を狙います。



そして最後に・・・・・「選択」のデッキと言うのは「“ウィッグバインド”が強い」と思って入れているだけで「“ウィッグバインド”で勝つためにどうする」と言う部分が全く見当たらないデッキを指しています。



バトルで勝てない時は、そのデッキがちゃんと「戦略」に基づいているか?
その「戦略」に基づいたプレイ(戦術)ができているか?


この辺を見直してみると良いかと思います。



んまぁ・・・・私も出来てない部分が多いんですけどね。研ぎ澄まさないと。。。