ルール再確認「効果の同時発動」

地域によってはすでにガチャガチャで『星座編 第一弾:八星龍降臨』の新カードを手に入れた人がいるとか!!

更にはシークレットXレアなるカードも存在するとか!?
(ホログラム加工されているカードで効果は通常と同じようです。)

早く手に入れたいですね。


『星座編 第一弾:八星龍降臨』 発売まで後3日!!


さて、昨日の記事にも書きましたがルールの再確認の必要性を感じましたので、ややこしい点と言いましょうか、見ていて気になった点を記事にしますね。


『複数の効果が同時に発動した場合の処理について』


《大前提》
複数の効果が同時に発動した場合、その効果を行う順番はターンプレイヤーが決めて、順次処理を行います。

《注意1》
順次処理をしていく中で、先に行われた効果の結果として後に行う予定であった効果の条件が満たされなくなった場合は、後に行う予定であった効果を発動する事はできません。

《注意2》
順次処理をしていく中で、先に行われた効果の結果として別の効果が新たに発動した場合は、新たに発動した効果を先に処理し、その効果を終えてから後に行う予定であった効果を処理します。



ここからは実例をあげて見ていきましょう。
ターンプレイヤーはアタック側で、記述としては先に書きます。
また現実的な局面を想定するためターンプレイヤーが有利になる展開で書きます。


ケース1−A
“密林の勇者皇ヴォルザ”でアタックし、BPを比べて相手の“シャ・ズー”を破壊した。


“密林の勇者皇ヴォルザ”のバトル時効果「BPを比べ相手のスピリットだけを破壊したとき、このスピリットは回復する。」と“シャ・ズー”の破壊時効果「自分か相手のスピリット2体までを疲労させる。」が同時に発動します。

ターンプレイヤーが順番を決めて処理をしていきます。

まず“シャ・ズー”の効果を処理すると、現在“密林の勇者皇ヴォルザ”は疲労状態であり“シャ・ズー”の効果で疲労させようにもすでに疲労しているため効果にとれません。よって“シャ・ズー”の効果は不発に終わります。
その後“密林の勇者皇ヴォルザ”のバトル時効果によって“密林の勇者皇ヴォルザ”は疲労状態から回復します。


ケース1−B
“シャ・ズー”でアタックし、BPを比べて相手の“密林の勇者皇ヴォルザ”に破壊された。

効果は先ほどと同じなので割愛します。

ターンプレイヤーが順番を決めて処理をしていきます。

まず“密林の勇者皇ヴォルザ”の効果を処理すると、バトル時効果によって“密林の勇者皇ヴォルザ”は疲労状態から回復します。
その後“シャ・ズー”の効果を処理するので、回復状態の“密林の勇者皇ヴォルザ”を疲労させることができます。


このように同じスピリットのバトルでも効果の解決順序で結果が変わります。
ターンプレイヤーはそれを決める権限を持ちますので十分に考えた上で順序を決めてください。



ケース2−A
“冥勇士デスカラビア(BP4000)”でアタックし“恐竜人ティラノイド(BP6000)”にブロックされ“冥勇士デスカラビア”は破壊されました。【不死:4/5】を持つ“魔界七将べルドゴール”がトラッシュにあります。

“冥勇士デスカラビア”の破壊時効果「自分のデッキを上から1枚破棄する。そのカードが紫のスピリットカードのとき、このスピリットは回復状態で自分のフィールドに戻る。」と“魔界七将べルドゴール”の【不死】の効果「トラッシュにあるこのスピリットカードは、自分のコスト4/5のスピリットが破壊されたとき召喚できる。」が同時に発動します。

ターンプレイヤーが順番を決めて処理をしていきます。

まず“魔界七将べルドゴール”の【不死】を処理します。“魔界七将べルドゴール”の【不死】が成立しフィールドに召喚されます。
その結果、新たに“魔界七将べルドゴール”の召喚時効果が発動します。
「相手のコスト4以下の疲労状態のスピリット1体を破壊する。」が発動し、相手の“恐竜人ティラノイド”を破壊します。
“魔界七将べルドゴール”の召喚時効果の処理と【不死】の効果の処理が終えましたので、次に“冥勇士デスカラビア”の破壊時効果を処理します。
デッキの上から破棄したカードが紫のスピリットならば“冥勇士デスカラビア”は回復状態でフィールドに戻ります。


ケース2−B
“恐竜人ティラノイド(BP6000)”でアタックし“冥勇士デスカラビア(BP4000)”にブロックされ“冥勇士デスカラビア”は破壊されました。【不死:4/5】を持つ“魔界七将べルドゴール”がトラッシュにあります。

効果は先ほどと同じなので割愛します。

ターンプレイヤーが順番を決めて処理をしていきます。

まず“冥勇士デスカラビア”の破壊時効果を処理します。
デッキの上から破棄したカードが紫のスピリットならば“冥勇士デスカラビア”は回復状態でフィールドに戻ります。
次に“魔界七将べルドゴール”の【不死】を処理しますが、すでに“冥勇士デスカラビア”は回復状態であり破壊状態では無く「自分のコスト4/5のスピリットが破壊されたとき」の条件を満たしておりません。
よって“魔界七将べルドゴール”の【不死】は不発に終わります。


ケース2−C
“恐竜人ティラノイド(BP6000)”でアタックし“冥勇士デスカラビア(BP4000)”にブロックされ“冥勇士デスカラビア”は破壊されました。【不死:4/5】を持つ“魔界七将べルドゴール”がトラッシュにあります。

効果は先ほどと同じなので割愛します。

ターンプレイヤーが順番を決めて処理をしていきます。

まず“冥勇士デスカラビア”の破壊時効果を処理します。
デッキの上から破棄したカードが紫のスピリットで無ければ“冥勇士デスカラビア”は破壊されます。
次に“魔界七将べルドゴール”の【不死】の処理を行いフィールドに召喚されます。
その結果、新たに“魔界七将べルドゴール”の召喚時効果が発動します。
「相手のコスト4以下の疲労状態のスピリット1体を破壊する。」が発動し、相手の“恐竜人ティラノイド”を破壊します。


この結果はどれをとっても多かれ少なかれ“恐竜人ティラノイド”側には痛手にも見えますね。
でもAの場合は“冥勇士デスカラビア”は回復状態であり、なおかつ“魔界七将べルドゴール”が召喚され“恐竜人ティラノイド”が破壊されるという最悪の状況です。
“恐竜人ティラノイド”側がターンプレイヤーならコレは避けたいですね・・・・



ケース3−A
“巨人大帝アレクサンダー”でアタックしアタック時効果で相手の“シャ・ズー”を破壊した。

“巨人大帝アレクサンダー”のアタック時効果「【強襲:2】このスピリットは、ターン中に指定された回数まで、自分のネクサス1つを疲労させることで回復できる。」と「相手のコスト4以下のスピリット1体を破壊し、相手のデッキから破壊した相手のスピリットのコストと同じ枚数破棄する。」が同時に発動します。

ターンプレイヤーが順番を決めて処理をしていきます。

「相手のコスト4以下のスピリット1体を破壊し、相手のデッキから破壊した相手のスピリットのコストと同じ枚数破棄する。」を先に処理します。
相手の“シャ・ズー”が破壊され3枚デッキから破棄されます。
この効果によって“シャ・ズー”の破壊時効果が新たに発動します。
しかし現在“巨人大帝アレクサンダー”は疲労状態であり、効果の対象にならないため効果は不発に終わります。
“シャ・ズー”の破壊時効果を含め、効果の処理を終えたので次に“巨人大帝アレクサンダー”の【強襲】の効果を処理します。
“巨人大帝アレクサンダー”は回復します。


ケース3−B
“巨人大帝アレクサンダー”でアタックしアタック時効果で相手の“シャ・ズー”を破壊した。

効果は先ほどと同じなので割愛します。

ターンプレイヤーが順番を決めて処理をしていきます。

“巨人大帝アレクサンダー”の【強襲】の効果を先に処理します。
“巨人大帝アレクサンダー”は回復します。
次に先ほどと同様の効果で相手の“シャ・ズー”が破壊され3枚デッキから破棄されます。
この効果によって“シャ・ズー”の破壊時効果が新たに発動します。
現在“巨人大帝アレクサンダー”は回復状態なので“シャ・ズー”効果で疲労させることができます。


順番を間違うと【強襲】の再アタックが出来なくなるのでご注意を。



おまけ
“巨人大帝アレクサンダー”でアタックしアタック時効果で相手の“妖狐キュービック”を破壊した。
相手の“妖狐キュービック”が破壊され3枚デッキから破棄されます。
その3枚の中に“ミストウィゼル”が含まれていました。
効果は途中で止めれないので“巨人大帝アレクサンダー”の効果であるスピリット破壊とデッキ破棄を終えてから新たに発動した“妖狐キュービック”の破壊時効果を処理します。
“妖狐キュービック”の破壊時効果「自分のトラッシュにあるコスト5〜7の紫のスピリットカード1枚を選んで、コストを支払わずに召喚できる。」によって“ミストウィゼル”が召喚されます。



効果の処理順序によって戦況が変わる事もあります。

自らを有利にする処理を常に知るべきです。